おサルの映画感想日記〜小さな世界の俺物語〜

世界観の小さいちっぽけなおサルが今日もため息をつく…    そして今日もまた大好きな映画で現実逃避をする…

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映画感想―20

久々にお堅い社会派映画を観ることにしました。



「セプテンバー・テープ」




アフガニスタンの実態を垣間見るには、
最高のチャンスでは…と借りた本作。


この映画が描いていたものはとても凄まじいものでした。



しかし、観ているうちに、
カメラを意識し、かっこいいことばかりを言う監督に、
なんだか胡散臭さを感じ始めました。



やがて、最後に近づくにつれて、
うそ臭い演出のレベルがどんどん高まってきました。




あれ?
おかしいな、ドキュメンタリーなのに…

何で、うそ臭く感じられるのだろう?




俺もここまで疑り深い人間(おサル)になってしまったのか…



と気持ちへこみました。





でもへこむ必要は一切ありませんでした。



この映画…



ドキュメンタリータッチで描いたフィクション映画だったのです。



最悪の映画です。



とてもがっかりしました。



せめて、そういうタッチで描くなら、
もっとリアリティを追求して欲しかったです。


胡散臭さがバレバレ!



今思えば、この映画は、
単なる監督(兼主役)のオナニー映画です。



護身用にAK47買うあたりから、
なんかうそ臭いなっと思ったんだよ。


最初からフィクションであることを前提に観ている人間からすれば、
映画が始まってしまうと救いがたいほどナルシズムの入った視点にげんなりするだろう。

顔のこちら側から撮ると格好良いですよと自ら指示したかのような不自然なアングルや、
筋肉やタトゥーを見せびらかすような場面、
AK-47を担いだ時の嬉々とした雰囲気なども苦笑もの。


ホントひどい作品だ。

よく考えたら、
会談中に自動車が爆破する偶然性、
無謀な行動の割にラストまで誰も死なない異常な運の良さ、
刑務所行きなどリアリティ皆無な展開、
子供とサッカーをする場面の偽善性、
そしてラストに突然次々と全員死亡していくドラマの作り方から、
偽りであることが大いにわかる。



なお字幕では「タリバン」という台詞を「テロリスト」と訳したのは疑問で、
最後「犠牲者に捧ぐ」という字幕が出る一方、
直前の「本作は実在の人物・組織とは無関係です」というフィクション性を
確認する部分を流さなかったのは悪質だ。


私のようにだまされる人間も多々いるだろう。



この映画はとてもアメリカ的で、
プロバガンダ的要素を強く孕む駄作だ。




もっとアメリカを否定する映画だと思ったのに…






評価 ☆☆☆☆☆
(評価不可能)




原題:September Tapes
監督:クリスチャン・ジョンストン
製作:ワリ・ラザキ、クリスチャン・ジョンストン、ジョージ・カリル、マシュー・ローズ、ジャド・ペイン、ピーター・ファインストン、クリスチャン・バン・グレッグ
撮影:クリスチャン・ジョンストン
製作国:2004年アメリカ映画
上映時間:1時間35分
配給:アートポート、ギャガ・コミュニケーションズ
出演:
ジョージ・カリル、ワリ・ラザキ、サナイル・サダランガニ

【ストーリー】
9.11テロの1年後に紛争真っ只中のアフガニスタンで撮影を行なったドキュメンタリー風ドラマ。アフガニスタンの国境近くで発見された8本のビデオテープ。それは、オサマ・ビンラディンの行方を追う途中で消息を絶ったアメリカ人監督、ドン・ラーソンのものだった……。本物の報奨金ハンターや武器ディーラーとの緊張感溢れるやり取りや実際の銃撃戦など、情勢の不安定なアフガニスタンの現状をリアリティたっぷりに映し出す。


テーマ:DVDで見た映画 - ジャンル:映画

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